こんにちはー!みおです。
みなさん、歩育(ほいく)という言葉きいたことありますか?
文字通り、「歩いて育てる」子育て法のひとつで、最近注目されてきています。
日本ウォーキング協会では子ども達のためのウォーキングを指導する歩育の専門家「歩育コーチ」の養成も行われています。
この記事では親子で一緒に歩いて育つ「歩育」について紹介します。
「歩育」はむずかしいテクニックや知識、習い事のように高い月謝もいりません。
歩くことを意識するだけで、誰でもかんたんに取り組むことが出来るのです。
歩いて育つ「歩育」で得られるメリットは本当にいっぱいです!
親子で一緒に歩くことで心とからだの健康を手にいれて、親子のきずなを深めてみませんか?
歩育(ほいく)ってなに
赤ちゃんが成長し1歳前後になると、子どもは自力で足で歩き始めます。
そこで初めて足の裏を刺激され、目線が高くなり視界が広がります。
そして歩き始めたことによって見える世界が広がり、いろいろなものに興味を持ってさわったり、なめたり、引っぱったり、叩いたり、音を聞いたし始めます。
ハイハイやつかまり立ちの時代には得られなかったいろいろな情報が、いっきに頭の中に入ってくるようになるのです。
子どもは幼児期に「歩く」という移動手段を覚えただけで、こんなにもたくさんの刺激をからだに得られるのです。
このさまざまな刺激は脳を育てます。そして筋肉も育てます。
ふだんから歩くことを意識して子育てに取り入れ、子どもの心とからだをはぐぐむのが「歩育」です。
日本ウォーキング協会でも歩育が持つ教育的意義について語られています。
興味のある方はこちらからどうぞ↓↓
幼児期からたくさん歩いて育つ「歩育」の効果
近年では電車やバスなどの交通機関の発展や、電動自転車、自転車、三輪車、ベビーカーなどの普及で、子どもも大人も歩く機会が少なくなっています。
それと同時に子どもの体力の低下も指摘されています。
では幼児期からたくさん歩くことで、どんな効果があるのでしょう?
体力がつく
歩くことで運動量が増えます。
大人が10分くらいしかかからない距離でも、子どもにとってはとても長く感じます。
実際私も子どもの幼稚園へは徒歩で通っていますが、幼稚園までは約1km歩きます。
一人の時は10分くらいで着くのに、子どもと一緒だと20分から30分かかります。
健康維持のため「毎日30分間運動しなさい!」とお医者さんに言われても、大人でもなかなか続きませんよね。
子どもにとって歩くこと意識するだけで、しっかりとした運動量を確保し心肺機能も上昇し、体力の向上につながるのです。
五感を刺激し、脳を育てる
歩くことで、子どもは今まで気づかなかった発見がいろいろ出てきます。
- 道ばたの花や木などから、季節の移り変わりを感じることができる
- 虫や鳥、お散歩中の犬など生き物に触れ合うことができる
- 雨、風などの自然を肌で感じることができる
- 絵本やテレビでみた物の名前を、自分の目でみて確かめられる
これらは赤ちゃんが生まれ持った5つの感覚=五感(味覚・聴覚・嗅覚・視覚・触覚)を刺激します。
脳をバランスよくすこやかに育てるために大切なのは、五感を刺激することなのです。
歩育は自然の中からの刺激を子ども自身が肌で感じ、心で感じることが出来るのですこやかな脳が育ちます。
親子のコミュニケーションがとれ、ことばの発達につながる
目的地へ到着することだけを目標にせず、歩くことを楽しめば自然と会話も生まれます。
目の前をちょうちょうが飛んで来たら「あ、モンキチョウだね!」「あっちにもいる~!」
などと会話の中で虫に名前を自然と覚えたり、絵本で読んだことのあるお話を思い出してみたり、どんどん会話がはずみます。
交通ルールを学ぶことができる
自分で歩くことで、信号や横断歩道の渡り方、道路の歩き方など交通ルールを学ぶことができます。
ベビーカーや抱っこ紐、自転車の荷台だと、親が主導で交通ルールを守ることになりますが子どもが自分で歩くことで、自分で考えて交通ルールを身につけることが出来ます。
小さいお子さんには歩道がせまい道など危険なこともあるかもしれません。
そんな時はしっかりと手をつなぐ約束をしたり、
「この道だけは抱っこでいくよ!」
と親子でとルールを決めると歩くハードルが少し下がりますよ。
レインコートや傘などの雨具の使い方を練習できる
例えばわが家の例ですが、上の二人は幼稚園が遠かったので、園バスを利用していました。
バス停も家の前だったので、ほとんど傘を使って歩いたことがないまま小学校へ上がりました。
小学校へは当然ですが、基本一人で徒歩で登校します。
雨の日や風の日、レインコートを嫌がるので傘をさしながら登校しますが、新学期が始まってから6月の梅雨の時期までに、壊れた傘なんと4本!!
これは本人の使い方が乱暴だったせいもあるのですが、この年は6月から台風がやってくる異常気象もあり、上手く傘が使えず苦労した結果こわれてしまった物もあるようでした。
小さい時から幼稚園や近所の買い物へ歩いていく習慣がついていると、自然とレインコートや傘の使い方も覚えます。
親が一緒に歩いて
「風が前からふいてるから、傘を前に倒して~!」
「今日は強い風がふいてるから、傘をやめてレインコートで行こう!」
など子どもにおしえることが出来ます。
小学生くらいになると、自分の経験で学んでいくしかないので、小さいうちに親子で雨の日も一緒に歩くことで、レインコートや傘などの雨具の使い方を身につけられるのです。
災害時しっかりと歩けるのですばやく避難する事ができる
いつどんな状況で災害が起こるかわかりません。
子どもが小さいと、親はとにかく子どもの命を守るために必死です。
しかも避難時には最低限とはいえ、非常用の荷物も大量に持ち出します。
避難には交通網の混乱を防ぐためにも徒歩が原則です。
そこで、子どもが自分の足でしっかりと歩けるだけで、親の負担もかなり少なくなります。
しっかりと歩けるということは、自分で自分の命を守ることにもつながるのです。
歩育(ほいく)ってどうやるの
では実際、歩育はどのようにやればいいのでしょう。
歩育にはむずかしいテクニックや知識は必要ありません。
ふだんの生活で歩くこと意識するだけです。
公園にお散歩に行く時や買い物に出かける時、ベビーカーや三輪車を使わずに時間がかかっても歩いていく、それだけでもいいのです。
ただ、子どもを歩かせることで親の方にも負担が増えますよね。
子どもがちゃんと歩いてくれない
- すぐしゃがみこんでしまう。石のようにその場から動かない。
- 目的地までなかなかつかない。いつもの2倍、いや5倍くらい時間がかかる。
- 抱っこしてほしいとせがまれ、けっきょく親の方が疲れる。
全てわが家実話です。
はじめから全てうまくいかなくても当たり前!気にしない方がいいです。
それくらいの気持ちで取り組んだ方が、親子ともに気が楽になりますよ。
楽しく歩くコツ
子どもと一緒にたくさん歩くために、楽しく歩くコツを紹介します。
- 見つけたもの、目に入ったものでクイズを出す
- 短い距離を競争する
- 歌をうたいながらテンポよく歩く
- 色を決めて探しながら歩く
楽しく歩くと親もイライラしたりせず、子供に優しく接することが出来るようになります。
もしどうしても子どもがイライラしたり頑張れないようなときは、無理せず引き返すことも大事です。
その経験がまた子どもの心を育て、また次に体調がよいとき頑張ろう、今度はもっと遠くまで歩けるようになろうという意欲につながっていきます。
歩くことを楽しもう
歩育を子育ての中に取り入れて、日頃から歩くことを楽しむとたくさんのメリットがあります。
歩育これといった決まりや形はないので、自分の日常生活にできる範囲で自由に歩育を取り入れて、元気で明るい毎日を過ごしてくださいね。
この記事が誰かのお役に立ちますように。
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