東京2020パラリンピックの聖火リレーに、オーストラリア在住の自転車競技BMXレーシング選手榊原魁さんがランナーとして正式決定しました。
日本人の母親とイギリス人の父親を持つ魁さんは、幼少期6年間を東京都府中市で過ごしました。
そのころ始めたのがBMX競技です。
そして、魁さんは東京オリンピック直前の2020年2月、レース中に生死をさまよう大ケガをし、現在もリハビリ中です。
この記事では、東京パラリンピックの聖火リレーのランナーとして決定した榊原魁さんについてまとめてみました。
榊原魁さんがパラリンピック聖火リレーランナーに決定!
今回、榊原魁さんは母親とともに日本へ来日しました。
魁さんの妹、爽(さや)さんが出場する東京オリンピックを、母親の地元である府中市で応援するからと思いきや、魁さん自身がパラ五輪のトーチリレーランナーに招待されたからだそうです。
インスタグラムでも本人がそのことを報告していますが、府中市でも榊原魁選手をパラリンピック聖火リレーランナーの決定したことを発表しました。
東京都府中市HPより
榊原魁さん聖火ランナーとしてのメッセージ
パラリンピック聖火リレーランナーに選ばれて大変光栄です。
地元である府中市の友人たちにも新型コロナウィルスの感染状況をふまえて、応援をお願いしたいです。
オーストラリア、そして府中市のために、聖火ランナーとしての役割を果たせるようにがんばります。
府中市HP
榊原魁さんといえば、東京オリンピックBMXレーシングでオーストラリア代表選手として出場した榊原爽さんの兄です。
魁さんは来日後14日間の隔離期間を終え、幼少期を過ごした府中市で母親とともに母親の実家に滞在しているようです。
妹の爽さんの東京五輪のレースは、自宅で取材班と一緒に観戦しました。
この日、妹のさやさんは東京オリンピックBMXレーシング競技で見事予選を通過。翌日の準決勝へ駒を進めました。
そしてこの日は魁さんの誕生日でもあったのです!
オーストラリアの取材班と一緒に、母親とともに写った写真がとても嬉しそうですね。
榊原魁選手のパラ五輪聖火リレーの日程や行程は?
榊原魁さんは、府中市の聖火ランナーとして8月23日に聖火リレーに参加します。
コロナ禍ということもあり、沿道での応援や観戦は控えるよう呼びかけられているので、走行区間は現在調整中となっていて、今のところ非公表です。
幼少期6年間過ごした小学校の同級生や知人も、ひと目魁さんの晴れ姿を見に行きたいでしょうが、そこは安全・健康を守るためTVなどで応援するよう魁さん自身も呼びかけています。
府中市長を表敬訪問
魁さんはオーストラリアから来日し、2週間の隔離期間を終えてから7月27日に母親の由紀さんとともに、府中市長を表敬訪問しました。
魁さんは幼少期を府中市で過ごした縁から、府中市の応援アスリートとしてこれまでも交流を深めてきました。
市長とは、幼少期を過ごした府中市での思い出や、パラリンピック聖火ランナーとしての思いを語ったそうです。
榊原魁選手の最近の容態は?レースへの復帰はできるの
魁さん自身もかつてはオーストラリア代表チームの一員として、妹の爽さんと一緒にきょうだいで東京オリンピックを目指すほどの有名なBMXライダーでした。
魁さんは2020年2月、競技中の事故のため生死をさまようほどの大ケガ負いました。
BMXレーシングは高さ8メートルのスタート台から一気に自転車で駆け下り、時速60kmを超えるスピードで争うレースです。
強靭な脚力で、世界でもトップクラスだった魁さんのレース中の事故は、世界中に衝撃を与えました。
意識が戻ったのは数週間後の事で、左脳に外傷性脳障害を負ったため、右半身と言語を発する機能に深刻な影響が出ているそうです。
右半身を動かすことも、自由に話すこともできなくなっていましたが、家族や仲間の応援のおかげでリハビリを始め、驚異の回復を見せています。
現在は歩行もできるようになり、右腕も動かすことができるようになりました。
そして、事故後は言葉が出なく「YES」「NO」と書かれた紙を使って会話をすることしかできなかったのですが、最近ではスピーチもうまくできるまで回復しています。
妹のサヤさんがオリンピックに向けてトレーニングを行っているのに刺激を受け、歩くこともままならなかった魁さんは「もう一度ペダルをこぎたい」と自転車に乗れるようになることを夢見て、今も懸命にリハビリを続けています。
そして、ついに2輪ではないですが、3輪での自転車でのリハビリも開始できるまでになりました。
いつもポジティブで、一生懸命な魁さんのインスタには、元気がもらえます!
妹のさやさんの活躍が、魁さんのきついリハビリの励みになっているんですね。

まとめ
BMXレーシング選手の榊原魁さんは、東京パラリンピックで聖火リレーに選ばれました。
魁さんは家族とともに幼少期6年間を母親の故郷である東京都府中市で過ごしていました。
そのころから自転車競技のBMXレーシングを本格的に始め、日本代表としてジュニアの世界大会で活躍をしていました。
2020年2月、レース中の事故で生死をさまよう大ケガをしましたが、妹のサヤさんとともにきょうだいで東京オリンピック出場を目指した夢をあきらめず、今回ゆかりのある府中市からパラ五輪の聖火リレーランナーとして招待されました。
魁さんの聖火リレーは8月23日府中市内を走行します。
走行区間は調整中で、魁さんからも沿道での観戦や応援は控えるようコメントが出されています。
オリンピックの興奮が冷めやらぬ東京の暑い夏を、今度はパラリンピックが盛り上げてくれることでしょう。
コメント